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言語化

ハイジーでは週一回、スタッフ内で勉強会を開催しています。先日そこでテーマにしたのが「言語化」。日々の仕事、制作している各デザイン要素などを「ことば」におきかえてみよう、ということです。

つい、なんとなくデザインしてしまってないか?

日々のデザイン制作業務、とくに慣れた仕事だと、深く考えず、なんとなくデザイン・レイアウトしていたなんてことはないでしょうか?

“いま配置してる要素は何なのか”、言語化することは各デザイン要素の「ねらい」をはっきりさせ、目的にあったデザインができているかを意識づけできる効果があります。

各要素の機能性や役割りをことばに変換する

例えばパンフレットやWEBページにある各要素、これは「訴求」なのか「説明」なのか「仕様」なのか?
こうやって確認していくことにより、よくよく考えると「訴求」であるべきなのに淡々とした弱いデザインにしてしまっていた、などということがないかチェックしていきます。

他にも「特長」なのか「ベネフィット」なのか、など役割りや機能性をあらわすことばに置きかえていくことで、スペック勝負する事例なのか、それともベネフィット訴求のほうが効く事例なのではないか、といった判断や見直しを行なうことができるのです。

“写真の言語化”がフォトディレクション能力を上げる

写真などビジュアル要素は、特に感覚的に制作してしまいがちですが、この写真こそ言語化が重要。写真に持たせたい機能性や目的をことばに変換していきます。

単純なところで言うと、「イメージ写真」なのか「シーン写真」なのか「説明写真」なのか、はたまた「アイコン的役割り」なのか?
イメージ写真だとしたら、どういった「イメージ」を伝えるための写真なのか? 高級感、真摯さ、迫力…。
シーン写真の役割りなら多くの場合、「臨場感」とか「共感を得る」ことだったりするでしょう。そこを明確にしていくと、フォトディレクションの際、「臨場感がもうひとつなのでアングルを変えたほうがいいな」といった判断につながります。

この言語化ができない場合に「なんかダメだが、どうしたらいいのかよくわからない…」というありがちなパターンにハマってしまうのだと思います。


以上のように、徹底して言語化していくことで、よりマーケティングに強く、目的に沿ったデザインにすることができます。言語化で制作側の「考える作業」が促進していくことはもちろんですが、宣伝・販促担当の発注側でもオリエンテーションの際やチェック時に大きく役立ちます。

 

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