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いいロゴとは?[その1]
チェックポイント

ロゴ制作は、ご依頼いただいたお客さまにとって、長年使い続ける顔をつくるようなもの。
責任を重く感じるし、緊張する仕事なのです。

しかし、何をもって“いいロゴ”とするのかは難しいもの。特にご依頼いただくお客さまは、どういうふうに依頼していいのか、提案されたロゴをどう判断したらよいのか、わからない方がほとんだと思います。ここでは、私たちが考える“いいロゴ”の条件、主なものを4つあげてみます。

1 “らしさ”がでているか?

これの“らしさ”は「独自性」と言い換える人も多いかもしれないですが、たんに他と違えばよいというわけではないんだと思います。

例えば、法律事務所のロゴには“法律事務所らしさ”を感じたほうがいい(多くの場合)。 法律事務所らしくないロゴだと、機会損失は少なからず起こるはずです。
デザイナーは、お客さまに対して「他との違いを出すために思い切って法律事務所らしくないロゴにしましょう!」なんて軽々しく言えないんです。 いい意味での“らしさ”利用する方が顧客に安心感をあたえます。 上手なデザイナーは、この“らしさ”をうまく利用してロゴデザインをおこなうのです。

もちろん、単純に没個性なデザインになってしまうと、法律事務所は全て同じようなロゴになってしまいます。そこで考えることは、“らしさ”は何も“その業界らしさ”だけではなく、“らしさ”があるということ。
例えば、“伝統ある老舗らしさ”、“勢いのある新人らしさ”、“暖かみのある事務所らしさ”…
挙げていけばいくつも考えられるはず。その“らしさ”を組み合わせたり、最も特徴ある“らしさ”に特化させたりしながら、独自性もあるロゴになることが理想なのだと考えています。

2 「みてもらいたい姿」を表現できるているか?

前述の「“らしさ”がでているか」に近い項目ですが、“らしさ”は客観性が強いのに対し、この「みてもらいたい姿」は、「近い将来」や「希望」が含まれます。お客さまに「真摯な企業だと思ってもらいたい」「面白い企業と思ってもらいたい」「業界を代表する企業になりたい」などといった経営側の想いです。

例えば、今までにない斬新な発想でユーザーの役に立つ商品をリリースする(または、そうありたい)企業のロゴは、堅くなりすぎず、柔らかく新しさや自由さを感じるロゴをする。

例えば、古い体質だった企業が、トップの交代を機に新しい体質・社風に変えたいという想いがある場合は、その想いをひっぱるような新鮮でスマートなロゴを提案する、といったケースです。

実情はまだ違うかもしれないが目標や理想の姿をロゴで引っ張る、というのもロゴデザインのひとつの役割。この「みてもらいたい姿」と1の“らしさ”を上手く表現することでロゴの独自性が生まれます。

3 造形が美しいか?

1,2の項目はコンセプト立案的な要素が強いですが、この項目は純粋なデザイン力です。

ブロックの並びや間隔のリズムがよく見やすいか? 生まれた空間が綺麗か? 大きくしても小さくても見やすいか? ロゴとしてまとまりがあるか? 重心がおかしくないか?
造形の基本とも言えるさまざまな要素を満たしながらデザインされている必要があります。

よくあるダメな例としては、線と線の間隔が細すぎてカタチが分かりづらかったり、特定の形状がバランスを崩して調和が崩れてまわりの空間に無駄がある、といったもの。デザインのプロでないと判断できない部分もありますが、明らかにロゴの出来を大きく左右する要素なので注意したい項目です。

4 印象に残るか?

ロゴは目立てばよいというものではありませんが、やはり見た人の印象には残ってほしいもの。
地味でシンプルなロゴでも、その地味さやシンプルさがいい印象を与えれば見た人の心に残ります。印象にの残すためにはデザインに工夫が必要で、そのロゴのキャラクターを決定づける意匠を施します。

ハイジーの例で言うと、文字の全ての角に施した丸ゴシックのような曲線です。そして、その締めくくりとして「g」の右下をクルッと1回転させることで、さらにその印象を強くする狙いがあります。

また、印象に残すためには、ロゴの使用方法も重要です。適切な位置に適切な大きさで配置するのは基本。いくらいいロゴでもまわりにスペースがないごちゃごちゃしたところにあると、まったくいいロゴに見えないし印象にも残りません。

いかがでしょう。いいロゴを作るために私たちがチェックしている代表的なポイントを4つあげてみました。
ロゴに関する悩みや相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください

 

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