Share

g-logロゴ

今回はロゴデザインの制作過程をご紹介!

普段からデザインを発注されるような担当者の方でも、ロゴの作り方や制作過程まで詳しく目にする機会はそんなに多くないと思います。

グラフィック・デザイナーはどんな考えでデザインを進めているのか?

ここではこのサイト『g-log(ジーログ)』のロゴを例にとって、その制作過程を紹介します。

 

step1. 方向性を決める

どんなタイプのロゴにするのか?

この『g-log(ジーログ)』の場合は自分たちのメディアなわけですが、どういうテイストのデザインにしていきたいのかを考えます。

この場合、最初に考えたのは事務所ロゴとの関係性です。
わたしたちハイジー(hi-g)はロゴ代わりにガラモンドのイタリックを使用していて、これが細めのセリフ書体で繊細なイメージなのです。

ハイジーロゴ

これと同じような繊細なイメージにするのもいいのですが、今回は自分たちのメディアをしっかりアピールできて、サイトの中でも埋もれないロゴらしい、力強いものがいい。そして、新しさと親しみのあるものがいいんじゃないかと思い、何かの書体をベース・参考にするよりイチから直線で構成していこうというのを今回のスタートラインとしました。

↓途中段階:1制作過程1

↑このようにソフト上でシンプルな直線で構成したものを配置して様子を見ていきます。
この段階はまだ単に線を引いただけですね。

 

step2. “かたち”を探す

単に直線で構成しただけでは、個性がでません。

料理に例えると「g」「l」「o」が素材です。
これらの素材が最も生きて、目指すイメージに近いかたちはどんなものかを見極めるための試行錯誤が始まります。

「l」「o」は究極的にシンプルな形なので、個性をだすためにポイントとなるのは間違いなく「g」です。
「g」は、蟻の形状をしたいわゆる「ありんこジー」などいろんなかたちが考えられるので、どんな形状をベースにしたらよいのか迷うところです。

ありんこジー
この「ありんこジー」は好みなので、まずはこの形を色々試したのですが、ちょっと複雑になってしまうので、今回のシンプルなイメージの中でまとめるのは難しそう…。

そこで上部から下部へ降りてくるラインは右側からストンと落とすことでシンプルにして、大きな丸みとともにクルンと一回転。上部は完全に閉じずに間を空けることで、“ゆるさ”を醸し出して親しみ感のあるイメージにしました。

↓途中段階:2 丸みが出て“かたち”のベースできる制作過程2

 

step3. “繰り返し”と“ひっかかり”をつくる【重要!】

さて、だんだんロゴらしくなってきましたが、まだ足りません。「ロゴらしさ」って何でしょう?
それはロゴ内に“繰り返し”があること。同じフォルムを存在させることで“らしさ”と“強さ”を作っていきます。

この場合は、直線しかない「l」が異質なので下の端を「o」の角・「g」の角と同じだけクイっと曲げてあげます。

これで全ての文字が同じフォルムを有することになりました。

↓途中段階:3 同フォルムの“繰り返し”制作過程3

しかし、ここまで共通部を作るとまとまりはあるのですが、面白みに欠けます。そこで“ひっかかり”を作ることにしました。なんか気になる意外性のある要素をプラスするのです。

これまた料理に例えると最後に黒胡椒をミルで挽いてスパイスを効かせるようなもの

ここまではロジック中心に作ってきましたがこのフェーズはもう感性。いろんな処理を試した結果「g」の右下をゆるっと溶かすことに。これが一番しっくりきました。

↓途中段階:4 “ひっかかり”を追加制作過程4

 

step4. 最後に姿勢を決めてあげる

 これでもうほぼイメージ通りでしたが、ちょっと可愛すぎたようなので、斜体をかけて、ちょっとカッコつけたような姿勢に。
そして、「ハイジーのログ(記録)」である意味を感じさせたいので、「ジー」と「ログ」に色分けしました。
↓これで完成です!!
完成!

どうでしょう?
最後に斜体をかけることで、けっこうイメージが変わることがわかりますよね。ちょっとキリッとして強さもでました。
もちろん、ある程度の時点で最後に斜体をかけることはイメージしてテストしながら進めています。

 

↓最後にボツになった別案も載せておきます!

ボツ案

左はちょっと単純すぎ…、右は面白いのですが「g」に“ひっかかり”がありすぎて、ちょっとうざいのでボツにしました。

 


今回はけっこう手の内を見せたというか…、包み隠さずデザインの要点とニュアンスを公開しちゃいました。みなさんの参考になれば幸いです。

 

 

Share